ヤフー映画名作ライブラリーから・・。
2006年 08月 20日
*ヤフーBBの名作ライブラリーを見た。最近見たので言うと『白い恐怖』『陽の当たる場所』『禁じられた遊び』『駅馬車』『奥様は魔女』、そして『赤ちゃん教育』である。
¥500DVDは見ない作品が貯まる一方だったので一部知り合いに送ってしまい、その一方でヤフーBBばかり見ているという変なオヤジである。w
それにしてもこういった名画が無料で見られるのだから良い時代だぁ~。笑。
何回も見ているのに忘れている場面が多いのもこれも自然の性でしょうか、歳はとりたくないってね?ぶひひ。
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*それでスクリューボール・コメディの傑作の一つというのがこの『赤ちゃん教育』であるが、この邦題は良くない。『赤ちゃん』ではなく『Baby』という名のペットの豹がブラジルから送られて来るという話がライトモチーフになっているのであり、別に豹を教育するという話でもない。
*原題は『Bringing up Baby』(1938)だから『Babyを抱き上げて(連れて?)』くらいの意味である。
*スクリューボールと言えば本来は左ピッチャーが投げる沈むシュートのことだが、『スクリューボール・コメディ』と言えば米映倫の審査が厳しかった時代(1930-40's)に作られたドタバタ恋愛活劇の総称で、喧嘩ばかりしている男女が結局最後には結ばれるといったストーリーは一見出たとこ勝負的な成り行き任せではあるが、洒落た「くすぐり」がふんだんに散りばめられていて、よく笑えるように創り上げられている名画である。
*『クラシック映画用語辞典』というところがあるので参考にされたら如何でしょうか? ぐふふ。
で、映画に関しては、筋とか内容とかに関わる話は極力避けるべきであるというのが私の基本的なスタンスなので、一つだけ言及しておくと、キャサリン・ヘプバーンに最後は婚約者(ケーリー・グラント)を奪われる形となってしまう女性が「あなたは女から女へと渡り歩くバタフライよ!」と決めつけて去る件である。
私が成る程と思ったのは女性を花に、男性をチョウチョに譬えるのが普通の発想であって、それなら先日どこかに書いた戦争直後の日本女性の話=「オンリーちゃんとバタフライの話」はちょっとおかしいのではないか、何故ならそこでは女性がチョウチョに擬えているから・・という疑念である。
それともう一つ、アメリカは「孤立主義」を止めて「世界経営」「世界戦略」を目指すことになった第二次大戦後にどうもはっきり、世界的におかしくなったのではないかという、そういう疑いも私にはある。
勿論欧州の人間から見た「新大陸」発見後の南北アメリカ原住民虐殺という血塗られた歴史こそが所謂『近代』というものの基本的な性格ではあるのだろうが。
というわけで、実は「近代」についての小論も既に準備済みです。w
by eisakutyan
| 2006-08-20 14:36