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時事談義・イラスト・ミニアニメetc.


by eisakutyan
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美しい国。

美しい国。_f0052281_253238.jpg


『WORLD WAR Ⅱ第二次世界大戦全史13』という500円DVDを先日見た。13巻は太平洋戦争篇で、エピソード1が沖縄地上戦・神風特攻隊で、エピソード2が原爆投下・終戦である。

1952-53年にかけて全米で?日曜のゴールデンタイムに26週に亘って放映されたものだという。日本語のナレーション付きで、微かに英語も聞こえる。

最初に出て来るのは富士山をバックに木橋があり、SLも走る昭和十年代の日本の映像である。川面に舟が行き交う桜満開の「美しい日本」がそこにある。神社遥拝から学徒勤労動員、雨中の学徒出陣、若き日の昭和天皇は白馬に跨って登場する。北の将軍ではない。w

「沖縄地上戦」とは言っても圧倒的軍事力を背景に米軍が山野を進撃する様子だけで、火炎放射器で日本軍の塹壕を焼き尽くしたカラー映像や、断崖絶壁からもんぺ姿の日本人女性が投身自殺する映像等有名なものはお茶の間向きではないのか、含まれていなかった。
 
 1945年4月1日嘉手納上陸に端を発する沖縄総攻撃には、ノルマンジー上陸作戦に匹敵する55万の兵力が投入されたが、日本軍はこれを殆ど無抵抗で迎えるしかなかった。
 米軍に保護され震えの止まらない小さな男の子の映像は印象的だった。
 本土上陸決戦用に米国本土では後続が準備万端整えていてその映像もあったが、彼らの出番はついぞなかったわけである。

 特攻が決まった隊員たちは「さらば、靖国で会おう」を合言葉に別れの水盃を交わした。
 日本軍は3,500機の虎の子の航空機を特攻に投入し、敵レーダー網に事前に察知されながらも彼らの迎撃をかいくぐって、米国第五艦隊1,500艦艇のうち空母・戦艦を含む350隻に損害を与えた。
「我々はこんなにやられたんだ!」と国内向けに強調するためか、特攻機が稀に体当たりに成功し、米軍が消火活動や重度の損傷を負った他の艦艇乗組員らを救出する場面には多くの時間が割かれていた。

 ・・とまあそんな感じのエピソード1である。2は原爆実験、焼け野原となった広島、ミズーリ艦上での降伏文書調印儀式などの映像であるが、これはもう一度見てから詳論するならしてみたい。

 「美しい国」とは何か。それは時の権力が上から網を被せて規定するものなのか。
 「美しい国」の対極には「醜い国」の存在が前提的に措定されるのか。そんな国はあるのか?
 今の北朝鮮だって「美しさ」にかけては戦前~戦中~敗戦直後のわが国に比肩し得るのではないか。
 
 あるいは、自分の政治団体が法に触れる行為をしていたことを「聞いていない」などと言って宿舎まで換えて逃げ回っている某大臣は「美しい国」の閣僚に相応しいのだろうか。

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 参院選後「ノーサイドで」=自民リーダーは当選9~7回-森元首相
2007年7月27日(金)17:58

 自民党の森喜朗元首相は27日午後、京都市で講演し、参院選後の国会運営に関し「(自民、民主両党が)協力できるテーマはいっぱいある。選挙が終わればノーサイドにして、仲良く日本のために何をやるかということに政治(の方向)を向けていくことが、国民に安心感を持たせることになる」と述べた。

 森氏はまた、「これからの自民党のリーダーはおおむね(衆院)当選9~7回でずっといく。この辺りがたくさん残っていかないと自民党や日本の政治がおかしくなる」と語った。安倍晋三首相(党総裁)は当選5回だが、将来的にはより経験を積んだベテランが党運営の中核を担うべきだとの考えを示したものだ。(了) [時事通信社]

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 自民、40議席台確保に全力=参院選各党胸算用【07参院選】
2007年7月26日(木)21:49

 参院選投票日を29日に控え、与野党の候補者は全国各地で最後の追い込みに懸命だ。報道各社の世論調査では、自民党への逆風は吹きやまず、民主党は勢いを増している。最終コーナーを回った各党の胸算用を探った。

 ◇下がる相場観-自民

 自民党の勝敗ラインをめぐる相場観は下がる一方だ。当初は与党で過半数維持に必要な51議席だったが、困難とみるや橋本龍太郎首相(当時)が退陣した1998年の44議席が分岐点との見方が支配的に。最近では「40台に乗れば御の字」(幹部)とさらに下方修正する声もある。

 幹部の間からは、惨敗した場合の安倍晋三首相の責任論を回避するため「(参院選と)首相が辞める辞めないというのは別次元だ」(中川昭一政調会長)などと予防線を張る動きも出てきた。

 23日の選対会議では岡山、島根、鹿児島など約10選挙区を1人区の重点区に指定。過去最低だった98年の14議席を下回る可能性が指摘される比例代表でも、支持固めに全力を挙げる。

 ◇55以上も視野-民主

 民主党は、目標である55議席以上の獲得が視野に入ってきた。ただ、幹部の一人は「比例代表を含めても固まったのはまだ40議席くらい」とあえて慎重な見方。特に1人区は「まだ10くらいしか固まっておらず、残りは小差で競っている」と警戒を緩めない。最終盤は小沢一郎代表ら幹部が接戦の1人区に入り、議席獲得を確実にする作戦。3人区の千葉、愛知でも2人当選を目指す。菅直人代表代行は「自民党がしゃかりきになっているので全く楽観していない」と引き締めに余念がない。(続) [時事通信社]

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 *従来だと自民政権の危機に直面して、根っからの保守派が危機意識に目覚め、「自民政権が潰れたら大変だ」とばかりに保守票の掘り起こしにやっきとなって、それが一定程度効果を上げ得たわけで、これがいわゆる「逆バネ」であるが、今回はむしろ「こんな自民党政権が続いたら大変だ」と国民の大多数が思っているのだから、「逆バネ」など働きようがない。

 総務省は「投票率を下げよう!」とばかりに過疎地の投票時間を短縮するという驚くべき越権行為に走り(←byムーヴ!)、打つ手なしの自民幹部は途方にくれて、「チーズ・森」に至っては「安倍は下ろすからセンキョ後は仲良くやろう」と、前原ちゃんが聞いたら涙を流して喜びそうな「提案」(←アドバルンだ!)を民主党へ投げかけたりしている。

 野党は生半可な勝ち方では老獪な旧勢力に骨抜きにされてしまうかも知れない。
 ここでトドメを刺す必要がある。

by eisakutyan | 2007-07-28 02:06